見積もりは各項目(材料・機器・人件費等)の合計で、我が家の場合はキッチンや植栽など全部合わせて600項目以上ありました。私はすべてチェックしたのですが、とても面倒で、時間がかかり、夜やってると気がつくと寝てました。

最初見た時「相場がわからない」「難しそう」「項目多すぎて面倒」と思って投げそうになりましたが、そうしていたら何十万円も損していたので、チェックして良かったです。

すべての項目をチェックしていると、コスト削減ポイントも見えてきます。これは単価高いから変更しようかなとか、なくしても良さそうだなとか。

家電を買うのに価格.comで比較して、500円でも安いところを探してます。皆様もそうですよね?

でも、家づくりには何千万円となるのに、なぜ?と思うことがあります。

価格がオープンでは無いことが多く、比較もしにくいのです。例えば、ハウスメーカーの見積もりは、項目が少ないです。全部が全部とは言えませんが、ざっくりとした項目に隠されていて、中が見えないようになっているなっています。チェックが面倒でなくていいですが、その分色々と取られてると思います。「面倒なものを隠して、簡単にする」「素人にはわかるまい」という要素が、特に建築ビジネスには大きいなと感じます。

私は最初マンション探していました。「3LDK南向き3480万円」とあるとします。検討しているときには「3480万円か」で思考停止させらていて、各設備の単価など、金額の詳細について考えようとは思わなかったです。モデルルームにいくと、「今ならこの部屋は200万割引」というのもありました。「すごいお得」となって、買いそうでした。ハウスメーカーでも百万単位の割引があったりしましたが、考えてみると100万単位で減っても平気なわけで、相当なにかをお隠しになっているということで。

「思考停止にせること = 会社の利益」ですね。これは建築ビジネスに限りませんが。

脱線してしまいましたが、すべての項目チェックに丸2日かかったとしても、40万減れば日給20万、時給2万の仕事になりますので、できる限りチェックした方が良いです。私は日給15万以上になりました。

コストの相場は「建築知識2014年6月号」「建築知識2016年7月号」とか、コストがわかる特集を何冊か買って、チェックしました。各機器は品番でググり、メーカー定価を照らし合わせました。

「絶対にぼったくってる」という目線でチェックしてましたが、栄伸建設さんの見積り単価が相場より高いのはなかったです。チェックしたことで、工務店の誠実さを実感し、お願いして良かったと思いました。ただ、ダブリや仕様変更で図面からは無くなっているのに見積もりにはまだ入っているものがあったりと、いくつかミスはありました。工務店に仕様変更が伝わっていなという伝達ミスが要因だったりします。設計事務所で最初に見積もりを精査してくれますが、自分でチェックしないと見つけられないところもあります。

スイッチ・ダウンライトの数とか、床や壁の面積とか、数量が多いものは特に面倒ですが、やる価値はあります。

以下は、我が家のコストダウンのポイントと、コストアップの原因です。

 

【コストダウン】

■見積りに間違いがないかチェックする

巾木の必要数に対して、材が多いとか、徹底的にやれば、結構見つかると思います。大変ですが。

 

■エアコン

すべてのエアコンを施主支給。買ったところの電気屋さんで取り付け → 20万ダウン

 

■施主支給

迷惑かからないものはできるだけ施主支給。インターホン・エアコン・PAX・乾太くん → 最初から支給予定だったので見積もり取っていませんが、10万はダウンしていると思います。あと、乾太くんの位置を外壁側に寄せて、隠蔽配管の長さ減らして3.5万ダウンしました。

 

■窓と扉を減らす。サイズを小さくする

窓2つ減らす → 7万ダウン

扉2つ減す → 6.5万円ダウン

大きい窓ガラスを4つに分割 → 47万円ダウン(一番減りました)

 

■塗装

寝室と子供部屋のチャフウォールを自分で塗る → 6万円ダウン

フローリングを自分で蜜蝋ワックスを塗る → 2-3万円くらい?

 

■仕様変更

床暖やフローリングのメーカーを変えたり、玄関ポーチの洗い出しをやめたり、キッチンをサブウェイタイル貼りからキッチンパネルにしたりと、色々と仕様変更 → 30万円ダウン

 

■簡易山留

作業始めたら、土地が粘土質だったため簡易山留が必要なくる → 21万円ダウン(しっかり現場チェックしておいてよかったです)

 

【意外に安いもの】

■ウレタン断熱 → エコモコの会社に設計担当者と行って色々と確認し、採用しました。

1.グラスウールは大工さんの熟練度と知識が必要ですが、専門の職人が施工するので品質が安定。どんな形状でも、隙間ができにくい(事前に見せてもらった実験では、ビーカーの200ccとかのメモリという細い部分も埋まってました)

2.我が家は合計44万円と、グラスウールより安かったです。

発泡ウレタン断熱はアイシネンとか色々な会社がありますし、ネットの口コミには悪いことも良いことも書かれていて、正直、会社ごとの差がわかりません。実際に話を聞いて、納得してから決めるのが一番良いと思います。施工後でも比較できないので差はわかりませんし。

 

■造作扉

玄関・室内扉のほとんど造作したのですが、既成品とそんなに変わらない、というかたぶん安いくらいです(シンプルな仕様ということもありますが)

 

■AEP塗装

2100円/1㎡でした。壁紙が800円-1500円くらいなので、そこまで高くありません。接着剤減らしたい!という場合は、おすすめです。

【コストアップ】

■造作家具

たくさん家具をオリジナルで作りました。自由にやらせていただき、一番、力を入れてお金かけた部分です。

  • キッチンボックス
  • リビング収納
  • 洗面カウンターと鏡収納
  • 洗濯機ボックス
  • 玄関収納(クローゼット・靴入れ・手洗い場)

既成品を買った場合と比較すると、80万円くらいのアップだと思います。

 

■スチール扉と手すり

事務所のスチール扉とテラスの手すりは、井上さんが気持ちが入った分だけクオリティもアップして、コストもアップしました。作ったあとに、コストアップを知らされるという、確信犯。作る前にに知ってたらNGにする額です。

いいんです。クリエイティブが無いとつまらないですし、良いものができれば。でもひどい!額多すぎ!ということで、このアップ金額に対する設計料は、交渉しておまけしてもらいました。

設計事務所に依頼する場合、コストアップすれば設計料も増え、コストダウンすれば設計料が減ります。でも、一生懸命コストダウンの方法を探して、実践してくれました。自分の給料を減らす減額調整のために、時間と労力をかけるという、この矛盾を抱えたホスピタリティ。素晴らしいです。知識が無いとコストダウンできないところはたくさんありますので、頼もしかったです。

 

■レンガタイル

我が家のアイデンティティともいうべきレンガタイル。DKとテラス、事務所の外壁に使っています。

普通の仕様にした場合より、70万円くらいのアップだと思います。

 

■井戸を埋める

古井戸が見つかって、川砂で埋めることに → 10万アップ

 

■家具や収納に扉をつける

ホコリが溜まりにくいように、ほとんどのものに扉つけました → 全部で30万円アップ。逆に、収納から扉減らすというのは、コストダウンのポイントです。